回避依存症・恋愛依存症カウンセラーのしれのです。
「回避依存症女性の特徴6つと恋愛相手の男性3パターン」というテーマでお伝えします。
目次
【事前知識】 回避依存症とは?
一言で言うと、「深い人間関係を構築することを回避している人」のことです。
回避依存症者は、幼少期の頃、家庭環境などで傷ついた過去を持っています。
ですので、表面的な付き合いはできても、人と親密になるとその過去の傷が刺激されてしまうので、深い人間関係になることを無意識に回避してしまいます。
回避依存症の特徴・チェックリスト7つ
1.過保護に育てられたため、強い感情にさらされるのが苦手
2.過干渉に育てられたため、コントロールすることやされることに敏感
3.自分の弱点や本心をさらけ出すことが苦手
4.コントロールしやすい相手や、楽な恋愛を選ぶ
5.趣味や仕事など、人間関係以外の活動にのめり込みいつも忙しい
6.親密になると「息苦しさ」や「追い詰められている感覚」を感じる
7.あらゆる手段を用いて相手との親密な接触を避ける
回避依存症女性の特徴6つ
回避依存症女性の特徴を6つをお伝えしていきます。
あくまで特徴なので、重要なのは解説部分です。
1.好きと言われると過剰に重く感じる。
好きと言われると過剰に重く感じることです。
好きでもない人から告白されたり、いきなり結婚を迫られたりすれば、重く感じてしまうのは健全な女性でもあることです。
しかし、回避依存症の場合、そのレベルではありません。
わかりやすくいうと、「好きな人から、好きと言われても、重く感じてしまう」のです。
具体的な反応としては・・・
- モヤモヤとした気持ち悪さを感じたり、気分が重たくなる。
- 「自分も好きにならないといけないのかな・・・」などと”義務感”を覚える。
- 追われると逃げたくなる衝動に駆られ、自分で制御することが出来ないレベルである。
など、健全な女性では感じにくいようなネガティブな感情になってしまいます。
このように、過剰に反応するのがひとつの特徴です。
これは「愛情=束縛」などネガティブなイメージを連想していることが主な原因です。
2.干渉や束縛を嫌う、そのような発言をする。
相手からの愛を重く感じてしまうことに多くの回避依存症女性は自覚があります。
そのため、干渉や束縛を嫌います。
相手から愛されると重く感じてしまうので、それを連想させる干渉や束縛を嫌うのは人間の防衛本能としては自然でしょう。
- 「束縛されたくない」
- 「追われると逃げたくなるから追わないでほしい」
- 「強く迫ってこないでほしい」
- 「恋愛感情が気持ち悪い」
などとほのめかすこともあります。
3.ストレートに物を言う傾向
ストレートに物を言う傾向があります。
女性を一括りにするわけではありませんが、男性と比較すれば、比較的柔らかい言い方や話し方をする傾向があります。(感情が高ぶっているときではないとき)
しかし、回避依存症女性の場合は、はっきりとストレートに物を言ったり、自己主張をする傾向があります。
さらに言えば、親密になることへの恐れが刺激されているときは、精神的に余裕がありません。
そのため、柔らかい言い方をすることが難しくなり、ストレートに物を言う傾向が強くなります。
4.”男性性”が強い傾向があり、”女性性”が弱い傾向
“男性性”が強い傾向があることです。
このままだとわかりにくいので、説明します。
“男性性”とは具体的に何か?と言うと、
「論理性、リーダーシップ、攻撃性、積極性、決断力」など男性が得意とする能力のことです。
回避依存症女性の場合、これら男性が得意とする能力が、平均的な女性より高い傾向にあります。
逆に、女性性が高い人の特徴である、「感性、共感性、優しさ、包容力、育てる」といったことはあまり得意ではありません。
誤解の無いようにですが、全員ではなく、このような傾向があるということです。
恋愛依存症で例えれば、もちろん男性もいますが、女性の方が多いのは世間で言われている通りです。
なぜなら、基本的には、男性より、女性の方が女性性が強い傾向があるためです。
それと同じようなイメージです。
5.恋愛への絶望感・男性への不信感がある。
男性の回避依存症者と同様ですが、恋愛への絶望感があることです。
なぜなら、回避依存症女性は、自分がまともに恋愛が出来ないことに自覚があり、長年悩んでいます。
そのため、恋愛への絶望感を愚痴として、口にすることがあります。
- 「私は結婚できない」
- 「家庭に入って、子供を育てている自分が想像できないし無理」
- 「結婚してもどうせすぐに離婚すると思う」
何気なく言っていることですが、これは、生き辛さとして本当に悩んでいることです。
回避依存症男性と比較して、結婚に関する発言が出やすいのが特徴です。
6.機能不全家族で育っている
機能不全家族で育っていることです。
恋愛依存症と同様、家庭環境が悪いことと回避依存症は強く関係しています。
- 両親から過保護・過干渉で育てられていた
- 児童虐待(身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクト)を受けていた
- 家族の誰かが依存症を抱えていた
機能不全家族の例を挙げればキリがありませんが、家庭環境による影響は人格形成の土台なので、回避依存症や恋愛依存症になりやすい傾向ははっきりあります。
結局、恋愛依存症も回避依存症も根底では、似た性質であり、どちらを選択するか個人差があるだけなのです。
回避依存症女性の恋愛相手になる3パターン
回避依存症女性の恋愛相手になる3パターンがあります。(女性と絞っていますが、男性でも性別が変わるだけで同じです)
リサーチしていると、誤ったメディア情報が多いのですが、この3パターンが正解ですので、覚えておいて下さい。
一つずつ簡単に説明していきます。
1.恋愛依存症・共依存男性がパートナーになる場合
恋愛依存症、共依存傾向の男性と結びつく場合です。
やはりこれが最も多くなります。
性別が変わっても、回避依存症×恋愛依存症という組み合わせは、心理的にお互いの要求を満たせるので、結びつきやすくなります。
ただし、満たせるのは恋愛初期だけに過ぎず、最終的にはお互いトラウマを刺激し合う危険な組み合わせになります。
2.回避男性と結びつき、お互い回避タイプ
回避依存症女性が回避依存症男性をパートナーに選ぶこともあります。
この場合、お互いが”親密になることへの恐れ”にはっきり自覚があるので、一定の距離感が保たれます。
その一方で愛情や信頼が希薄になりやすく、淡白な関係になりやすいでしょう。
お互い回避タイプのまま関係が続くことはありますが、下記の3タイプに移行する場合があります。
3.回避男性と結びつき、どちらかが恋愛依存症側になる場合(両面持ち)
回避依存症男性と結びつき、どちらかが恋愛依存症側になる場合もあります。
同じ人でも、これは起こり得ることです。(ご相談女性でもたまにいらっしゃいます)
不思議なことに、回避のときに、やられて嫌なことを相手にやることもしばしばあります。
「彼には依存的で、距離感を詰めたがるのに、いざ他の人に、同じことをされると突き放すような行動」をとることもあります。
また、タイプ2の関係のままだと、関係が進展しにくいのです。
ですので、どちらかがしびれを切らして、恋愛依存症側になり、このタイプ3に移行することもあります。
まとめ
回避依存症女性の特徴6つをお伝えしました。
過去の経験やトラウマから、愛情=束縛などと認識してしまうことなどが主な原因であることが多いです。
回避依存症女性の相手になるパターンは3パターンで、どれを選択するかは個人差があります。
やはり最も多いのが、恋愛依存症男性、共依存症男性との組み合わせになります。
こちらが回避依存症についてのまとめ記事です。(主に女性向け)
回避依存症の彼女がいる男性の方