回避依存症の彼がいる人に私(元回避依存症者)が本気で伝えたいこと

「回避依存症の彼の気持ちが知りたい…」

と言う女性に向けて書いています。

 

私は回避依存症と恋愛依存の両面持ちだったので、どちらの気持ちもわかります。

あなたは彼から暴言や、人格否定、無視や音信不通、浮気、命令されたり、貢がされたり…などなど

ひどい目にあっていてつらいかもしれません。

きっとそうでしょう。

もしかすると、

「私は被害者!彼がすべて悪い!」

そう思っているのかも知れません。

逆に「私がすべて悪いんだ・・・」と思っているのかも知れません。

それもあなたがそれほど、追い込まれている状況なのですから、仕方のないことです。

しかし、実は回避依存症も回避依存症でつらいのです。

あなたにひどいことをしているのは、事実ですが、それにはきちんと理由があるのです。

何も理由が無く、あなたに問題行動をしているのではありません。

そんな回避依存症の気持ちをわかってほしくて書きました。

もちろん人により症状が異なりますが、基本的な傾向は変わりません。

まずは、「回避依存症とは?」の基本情報と「2つの恐れ(表面心理と深層心理)」について説明します。

少し長くなりますが、元回避依存症者としての本音も書いていますので、あなたに回避依存症の彼がいるのであれば、彼との関係改善のヒントになるでしょう。

回避依存症とは?

一言で言うと、「深い人間関係を構築することを回避している人」のことです。

回避依存症者は、幼少期の頃、家庭環境などで傷ついた過去を持っています。

ですので、表面的な付き合いはできても、人と親密になるとその過去の傷が刺激されてしまうので、深い人間関係になることを無意識に回避してしまいます。

回避依存症の特徴・チェックリスト7つ

特徴とチェックリストは以下の通りです。

  1. 過保護に育てられたため、強い感情にさらされるのが苦手
  2. 過干渉に育てられたため、コントロールすることやされることに敏感
  3. 自分の弱点や本心をさらけ出すことが苦手
  4. コントロールしやすい相手や、楽な恋愛を選ぶ
  5. 趣味や仕事など、人間関係以外の活動にのめり込みいつも忙しい
  6. 親密になると「息苦しさ」や「追い詰められている感覚」を感じる
  7. あらゆる手段を用いて相手との親密な接触を避ける

5つのタイプの特徴

回避依存症のタイプは5つあります。

典型的な人物もいますが、2つ以上のタイプの特徴を持っている場合、何かのきっかけでタイプが移り変わる場合があります。

1.モテ男

  • 常に複数の女性と交際する一方、本命を作らない
  • セックスや女性にモテることをステイタスにしている
  • 仕事ができるなど周囲の評判が高く、外面が非常に良い
  • 女性に対する自信ある振舞い、気遣う能力が高い
  • 恋愛経験の少ない男性を内心見下している

2.独裁者

  • なんでも思い通りにならないと自分の気が済まない
  • ああしろ、こうしろと命令口調が多い
  • 「お前はダメな人間だ」など威圧的な発言や人格否定の発言が多い
  • 少しでも意見を批判したり否定すると、急に怒りの感情を表現する
  • 身体的暴力を振るうことがある
  • 自分が絶対に正しいと思っている

3.搾取者

  • あれこれ要求するくせに、要求されるのは非常に苦手である
  • 何か頼んで来るときや要求を呑んだときだけ急に優しくなる
  • 要求を拒否されると不機嫌になり、文句を言ったり、「沈黙」で圧力をかけてくる
  • 要求を呑むまでねちねちと、あらゆる手段を用いて攻め続ける
  • 子供っぽいわがままが強くある

4.ナルシスト

  • 「自分は特別な人間だ」というような発言をすることが多い
  • 人の気持ちを傷つけるような言葉を簡単に言う
  • 自分の話ばかりする
  • 過度に共感する力が無い・共感の気持ちが無いように感じる
  • 自分を褒めてくれる人には甘いが、批判的な相手には攻撃的な態度をとる

5.脱走者

  • しばしば無視や音信不通になる
  • 束縛を過剰に嫌がる
  • とにかく「自由」を求めている
  • 本心をなかなか明かさない
  • 深刻な話は苦手で、面倒だという雰囲気を醸し出す
  • 自分の予定や行動を教えるのを嫌がる
  • 約束が苦手である

回避依存症が持っている2つの恐れ(表面心理と深層心理)

回避依存症者には2つの恐れが存在しています。

1.”親密になること”への恐れ(表面心理)

1つ目は”親密になること”への恐れです。

こちらは、表面心理ですが、回避症状が出ている原因です。

実際、回避依存症者は、ほとんどの場合、自分に親密さへの恐れがあることをはっきり自覚していて、人と健全な関係を築けないことを自覚しています。

例え、人との一定の距離感がある、ごく普通の社会生活は送ることが出来たとしても、人との距離感が最も近くなる、恋愛関係になることで、回避依存症者は親密になることへの恐れを強く実感することになります。

なぜなら、上記で説明した5つのタイプの症状のいずれかが、自然と出て来てしまうからです。

自覚できているなら、やめればいいじゃないかと思うかも知れませんが、それができないので、回避依存症なのです。

実際、当時の脱走者タイプだった私も無視や音信不通をするのは「悪いな」と内心思っています。

思っているのですが、そうせざるを得ない精神状態になっているのです。

ここが女性側にまず理解されず、「え?なんで連絡返さないの?」となります。(それが当たり前なのかも知れませんが)

詳しいことは、後述していますが、パートナーの女性は、「彼に親密さへの恐れを刺激させる言動や行動(トラウマへの刺激行動)を極力とらないこと」がポイントになります。

2.”見捨てられること”への恐れ(深層心理)

2つ目は”見捨てられること”への恐れです。

こちらは、深層心理の部分なので、自覚できている回避依存症者は少数派であり、気づいている方はごくわずかです。

ほとんどの場合、気づいていないとお考え下さい。

いったいどういうことなのか?と言うと、ここであなたに簡単な質問をします。

「絶対に傷つけられない方法」

があります。

それは何だと思いますか?

 

・・・

それは、誰とも深く関わらないことです。

誰にも心を開かないことです。

誰にも見せかけの自分で接することです。

何かに過剰に夢中になることです。

常に、忙しく振舞うことです。

 

こうすれば、他者から深く傷つけられることはありません。

しかし、このような表面的な自分で生き続ける限り、人と親密になることが出来ないという最悪の未来を手にすることになります。

一生、親密で安心感がある関係を築くことができなくなってしまいます。

これが回避依存症の脱走者タイプです。

それを裏付ける理由として、

回避依存症男性が選ぶ女性に共通しているのは、「この相手であれば、自分が主導権を握ることが出来る」と感じられる女性です。

基本的には従順であったり、孤独に飢えていたり、恋愛体質であったり、コントロールしやすい相手を選ぶ傾向が強くなります。

なぜなら、お伝えしたように、心の奥底では、見捨てられることを恐れているので、自分が主導権を握ることに安心を感じ、逆に、女性側に主導権を握られることに強い抵抗を感じるのです。

彼の症状(問題行動)を悪化させるのも、緩和するのもパートナーであるあなた次第

冒頭でもお伝えしましたが、あなたは彼から暴言や、人格否定、無視や音信不通、浮気、命令されたり、貢がされたり…などなど

ひどい目にあっていてつらいかもしれません。

しかし、実は、彼の症状(問題行動)を悪化させるのも、緩和するのもパートナーであるあなた次第なのです。

ですので、「つらい気持ちはあるけれど、今後も彼と付き合っていきたい」とお考えであれば、彼の問題行動を悪化させる行動と緩和させる方法の2つを知る必要があります。

そのための基本であるやってはいけない11のことを一部お伝えします。

回避依存症の彼にやってはいけない11つのこと

基本です。

回避依存症の彼を傷つけたり怒らせてしまうやってはいけないことを一部お伝えします。

なぜ、これをやってはいけないかというと、「回避依存症者のトラウマを刺激する行動」だからです。

あなたが以下の行動をやればやるほど、彼のトラウマを刺激して、彼の症状(問題行動)が悪化していきます。

一度ならまだしも、連発すれば、音信不通になるか、彼が大激怒、別れることになり戻ってこなくなるなど最悪の事態に繋がります。

それも彼が自分の心を守るための防衛本能なのですから、自然のことです。

あなたも苦しい気持ちになるかも知れませんが、基本ですので、必須の内容です。

1.指示・命令・アドバイス

回避依存症者は命令されたり、ああしてほしい、こうしてほしいといわれることを極端に嫌います。

なぜなら、回避依存症者の多くは、過保護や過干渉家庭、機能不全家族で育っており、自分の気持ちを無視され傷ついた過去を持っています。

これがトラウマになっているので、指示・命令・アドバイスに過剰に反発し、多くの場合怒りの感情になります。

  • 「○○したらいいんじゃない?」
  • 「どうしてやらないの?」
  • 「絶対○○してねー!」

普通の人がさほど抵抗を感じない上記のような言葉に強い抵抗感を感じます。

精神状態や言い方によっては一瞬でキレたり怒鳴ったりしますし、激しく抵抗します。

私も過去は「ちょっとそこのティッシュとってくれないー?」と軽く言われただけで、「俺に命令してんじゃねえ!」とキレてしまうぐらい抵抗がありました。

こんな些細なことでも、一瞬でキレてしまうのは、過去のトラウマが刺激されていることが原因なのです。

2.問いただす・気持ちを尋ねる

「彼はいったい何を考えているの?」

彼の気持ちや本音がまったくわからなくて問いただしたくなっていませんか?

「彼がまるで本音を言ってくれないから、問いただしてしまいました。。」というご相談は毎週のように頂いています。

しかし、これもNG行為です。

そもそも回避依存症者は本音を知られることを極度に恐れています。

知られたくないと思っています。

なぜなら、本音を言うことで傷つけられた過去を持っているからです。

仮に、あなたが問いただしたとしても、大抵の場合、はぐらかされたり、スルーされたり、都合が悪そうな雰囲気を出して、あなたから離れようとします。

それでも追及されれば、怒りの感情になるでしょう。

言ってはいけない言葉:「どうして返事くれないの?」「どうして会ってくれないの?」

3.感情をぶつける

回避依存症者は強い感情にさらされるのが、非常に苦手です。

傷つきますし、心が窒息しそうになります。

こちらも過去に強い感情を自分に向けられ傷ついたトラウマが呼び覚まされるためのものです。

ネガティブな感情はもちろん、例えポジティブな感情でも強烈な感情であれば、トラウマを刺激され、症状が悪化する可能性が高くなります。

よくありがちなのが、「彼への不満を我慢しすぎて、彼に感情をぶつけてしまった」という場合です。

つらい気持ちはお察ししますが、適切な伝え方で伝えましょう。

代表的な言葉:「どうしてわかってくれないの!?」

4.求める

強く求められることにも、抵抗を感じます。

特に「私をもっと愛して欲しい」という感情です。

相手となる多くは恋愛依存者や共依存症者など、愛に飢えている女性が多いので、「完璧な愛」を求めて迫ってしまいがちです。

しかし、回避依存症者にとっては、トラウマを刺激する行動です。

それが恐ろしいので、重い愛を求められると、逃げ出したくなる衝動に駆られます。

代表的な言葉:「早くあなたに会いたいわ」「もっとあなたの声が聴きたい」

5.約束

約束については、個人差があるので、全員ではありませんが苦手な人は多いです。

「自由が拘束されてしまった」と歪んで捉えてしまう場合が多く、束縛されたと歪んで認識してしまうなど、過剰に反応する場合があります。

逆に、約束は絶対に守るタイプで、1分でも遅刻したら激怒する回避依存症者もいます。

いずれにしろ、100か0など極端な思考になっています。

抵抗を感じてしまう代表的な言葉:「来週の日曜日空けといてね」

6~11.限定公開

やってはいけないこと6~11は本気で彼との付き合い方で悩んでいる人のみに限定公開しております。

こちらの内容は、ネット上に絶対に載っていない内容ですので、希少性が高いです。

希少性保護のため、限定公開しております。

回避依存症の彼との付き合い方で悩んでいるあなたへ

【チェック】複数当てはまっている女性が多いので、確認してみて下さい。

一般公開しているのは、1~5までですが、あなたは、いくつ当てはまりましたか?

 

恐らく、複数は、思い当たる行動はあるのではないでしょうか?

実際、ご相談頂くほぼすべての女性が、2個以上は当てはまってしまっています。

そして、11項目すべてを知ると、半分以上当てはまってしまっている女性も多いです。

こういうと、ご自分を責めてしまう女性も多いのですが、安心して下さい。

今後気を付けていけば、彼と上手く付き合うことができるようになります。

今までは、回避依存症について知識が無かったのですから仕方の無いことなのです。

回避依存症の彼との正しい付き合い方

  1. 命令しない
  2. 問いたださない
  3. 感情をぶつけない
  4. 愛を過剰に求めない
  5. 約束しない
  6. 以下限定公開

彼の回避症状(問題行動)を悪化させないための正しい付き合い方は上記の通りです。

誤解の無いようにですが、決してあなたを責めているわけではありません。

彼もあなたを不安にさせる行動をとっているので、そうさせている面も少なからずあります。

とはいえ、これらの行動をやってしまうと、彼の回避症状が悪化してしまうのです。

これは基本であり、重要部分です。

「これ以上、彼の問題行動を控えてほしい・・・」とお考えであれば、今後気を付けておくといいでしょう。

自分が弱い存在であることを本当はわかっている

ここで、元回避依存症者として本音を一部お伝えします。

はっきりお伝えしますが、回避依存症者は精神的に大変未熟です。

そして、実は、「そんな弱い自分をわかっている」のです。

口ではどんなに偉そうな態度をとったり、お前が悪いと責めていてもです。

「自分はなんて未熟な人間なんだろう・・・」という劣等感も、言わないだけで、多くの回避依存症者が抱えています。

もしかすると、「本当は彼は自信がないのでは・・・?」という彼の本音も垣間見たこともあるかも知れません。

お察しの通りです。

本当は自分自身の問題と向き合って生きていかないといけないというのもわかっている方もいます。(全員ではありませんが)

ただ、それができなくて回避しているのです。

本当の自分は弱くて繊細で、愛されるわけがないと信じているので、素の自分を見せられません。

自尊心が低い、愛されるわけが無い、見捨てられるのが怖い、というのは恋愛依存症や共依存症者と根底は同じなのです。

今後も彼と付き合っていくのであれば、回避依存症心理を理解して、上手く付き合うこと

お伝えしたように、回避依存症心理はとても複雑です。

健全な男性が、抵抗を感じないことでも、抵抗を感じ、悪気が無くても無意識に彼を傷つけてしまっている可能性があります。

今後も彼と付き合っていくのであれば、回避依存症心理を知り、付き合い方を深く理解することが必要です。

実際、下記の電子書籍では、「回避依存症の彼にやってはいけない11のことすべてを公開」しています。

また、回避依存症の知識と接し方と5つのタイプの特徴や心理をお伝えしています。

その他、ネット上では、絶対に書いていない、回避依存症の彼との付き合い方をまとめています。

回避依存症の彼との付き合い方の教科書

回避依存症の彼との付き合い方の教科書~彼を深く理解して上手く付き合う。