「回避依存症の彼と別れたい」
そう思っている方・検索した方のために書いた記事です。
私にカウンセリングをご相談される女性の多くは別れたいとは真逆で、彼との関係を改善したい、音信不通を解消したい、復縁したいなどのご相談です。
しかし、中には「別れたい」と言ってご相談される方もいます。
大きく分けて2種類の方がいらっしゃいます。
目次
1.別れたいけれども別れられない
「別れたいけれども別れられない」です。
非常に多いです。
まず別れたいと思っているのは本当です。
ですが、その決断ができないのです。
ほとんどの場合依存関係になっております。
依存していればそう簡単に別れる事はできませんから。
- アルコール依存症の方が、お酒をやめてたいと思っているだけれども依存しているので、お酒を飲まずにはいられない
- ニコチン依存症の方が、タバコはどんどん値上がりしているし健康にも良くないから辞めたい、だけど依存しているのでやめられない
このようなイメージに近いです。
恋愛依存症の方は、どちらかと言えば彼と別れなんてありえない、考えたことすらない、と別れる考えすら抜け落ちている人が多いです。
一方、彼と何年も付き合ってきて、はじめは、彼はいつか変わるかもしれないと夢を見ていた。
しかし、現実はそうなのではないのだと数年かかって気づき、ショックを受けるも、自分をごまかすことをやめ、「彼と別れたほうがいいのかもしれない…」と徐々に別れを考える女性も実際いらっしゃいます。
「じゃあ別れればいいじゃん!」と第三者の何もわかっていない方は、思うかもしれませんがそうはいきません。
そう簡単にはいきません。
そう簡単にいかないので真剣に悩み、苦しんでいるのです。
なぜなら回避依存症の彼と付き合っているパートナーと言うことであれば、大抵女性側も心に問題があり恋愛依存症や共依存症を発症しているためです。
彼と付き合う前は健全な女性だったにもかかわらず、依存を発症する方もいらっしゃいます。
恋愛依存症や共依存症を発症していれば、先ほど例に挙げたお酒やタバコの例と同じで、別れようと思ってもそう簡単に別れる事はできません。
また、楽しかった記憶や体験もあったり、今も心のどこかで変わるかも知れないと淡い期待を捨てることができないためです。
その結果、自分の頭の中で「別れたいvs別れたくない」の格闘が始まります。
この葛藤と格闘は本当に苦しいです。
2.別れたいと口では言うけど、喧嘩や愚痴の延長線上
次に「別れたいと口では言うけれども、喧嘩や愚痴の延長線上」というケースです。
彼と別れたい心境になっているのは嘘ではありません。
ですが、こう言ってはなんですが、
「あくまで、別れたいとは口では言うけれども喧嘩や愚痴の延長線上で、まだまだ自分のエネルギーをたくさん消耗して具体的に行動するほど本気ではない」と言う段階です。
例えば「仕事が辛くて辞めたい…」と言っている人がいます。
実際、たくさんいることでしょう。
では、この人達は本当に“真剣に“仕事を辞めたいのか…と言うと9割の人はそうではありません。(中には本気の人もいますが)
仕事を辞めたい気持ちになっているものの、天秤にかけた時に、やめられない理由や続けなければいけない理由の方が大きいためです。
実際、仕事をやめるための具体的な行動(転職活動など)を取らない人がほとんどです。
ではなぜ仕事を辞めたいと言うのかと言うと、
「私は辛くて苦しいんだ」
「仕事が辞めたいと思っている位私は今辛い思いをしています」
「ですのでこうして吐き出して心の毒抜きをしています」
このように、辞めたいと辛い気持ちを吐き出すことで自分の精神安定を図っているのです。
もちろん悪いことではありませんし、言わないと心が苦しいので吐き出しているのです。
ですのでそのような方がいれば優しく寄り添ってあげて愚痴や話を聞いてあげれば、スッキリしてまた今まで通り仕事を続けます。(繰り返しですが1割ほど本気の方がいますが9割の方の場合)
「現実的に転職活動を具体的に考え、言われたアドバイスは素直に全て実行するから転職のためのアドバイスを欲しい」と言う人は1割もいません。
話は戻ります。
以上の仕事の辞めたいと言っている例と同じです。
「彼と別れたいぐらい、私は今、辛い心境になっています。
心が張り裂けそうで辛いです。
ですが、現実のものとして
“真剣“に、
なおかつ、自分のエネルギーを使って具体的に行動をとるほど、本気で言っているわけではありません」
と言うことです。
彼女たちの求めている事は、愚痴聞き役ですので、たくさん話させて優しく寄り添ってあげればスッキリしてまた元通り彼と付き合います。(私の相談ではこれは受け付けていません)
本気で別れようとすると彼が引き留めてくる
もし、女性が本気で別れようとすると回避依存症の彼はどのような反応になるのでしょうか。
ほとんどの場合、彼が引き留めてくる反応をすることが多いです。
なぜなら回避依存症の彼も女性に依存しているためです。
女性がいなくなってしまったら困ることがあるのです。
そのため『引き留め行為』を行います。
具体的には褒めたり優しくしたり愛情ある言葉を与えます。
ときには自分のプライドを捨てて涙を流し懇願することすらあります。
そしてこの引き止め行為をされると、女性の心は揺れます。
「あーなんだこの人がちゃんと私を必要としてくれているのね」
「いつもひどいことばかりするけど本当は私のことを愛してくれているのね」
「別れようとした私が間違っていたわ」
こうして女性側が思い直し、仲直りをすると、恋愛初期のような高揚感が伴った何もかも楽しい時期が訪れます。
「こんな時間がずっと続くんだろうなぁ」
「こんなに愛されて私は何もかも幸せ」
そのようなことを女性は思って高揚し、有頂天になります。
ですが、そんな都合の良い現実は訪れません。
大抵1ヵ月もすれば、今まで通り元通りの彼のひどい行為が始まります。
なぜなら彼は『引き止め行為を行っただけ』だからです。
彼自身の心、彼自身の性質、彼自身の依存の心は何も変わっていないためです。
そして以前のような、我慢と苦しい日々に戻ります。
このようにぐるぐると同じような関係を繰り返しているケースがあります。
下記の記事でも書いているサイクル6の部分ですので、読んでおくと理解が深まります。
⇒ 回避依存症の恋愛サイクル6つを体験者がリアルに説明する。
自分のエネルギーをどれだけ費やしても構わないので、今後の自分の人生を考えて、別れたい場合
自分のエネルギーをどれだけ費やしても、今後の自分の人生のために、真剣に別れたいという人が稀にいます。
「別れたい」と言う人の1割以下です。
この場合は本気で別れる手順をお教えしています。
すべてお伝えするのは凄まじい文字数になりますので、最初の部分だけ簡単にお伝えします。
やってはいけないのは、いきなり無計画に別れること
やってはいけないのはいきなり無計画に別れようとすることです。
ごく健全のカップルならまだしも、回避依存症の彼と何年も付き合っていて別れられないと言う悩んでいる人が、感情や勢いだけで別れられるわけがありません。
アルコール依存症の人が無計画にお酒を断っても成功しにくいように、無計画にいきなり別れるのは成功しにくく、またすぐに元通りの関係になってしまうでしょう。
その前にやることがあります。
何事もそうですが物事には適切な手順と言うものが必要です。
適切な手順を踏むことでスムーズに問題解決ができます。
逆に言えば、適切な手順を踏まずに、感情や勢いのまま問題解決できるほど甘い問題ではありません。
まとめ
「回避依存症の彼と別れたい」と思っている方・検索した方に向けてお伝えしました。
大きく分けて2種類の方がいます。
別れたいけれども別れられないのはあなたと彼が依存関係になっているためです。
特に長期間の付き合いであればあるほど別れるのは大変です。
第三者は簡単に別れればいいじゃんと言いますが、そう簡単にはいきません。
多くの方が大変に感じていますので、別れられない自分を責めないことです。
別れたいと思っているのは精神的に不安定な証拠です。
どちらのタイプにせよ、この記事を検索して読んでいるあなたは、精神状態が良くなかったり、恋愛依存症や共依存症を発症している可能性が極めて高いです。
一人で抱え込むのではなく、ご相談下さい。
こちらが回避依存症についてのまとめ記事です。
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